金沢大学 先進総合外科

患者さんへ

手術について_心臓の病気の手術

大動脈弁閉鎖不全症の手術について

大動脈弁は心臓と心臓から拍出された血液がながれる道である上行大動脈との間にあり、一度心臓から拍出された血液が心臓内に逆流しないように弁があります。
通常この弁は3枚の蓋からできていますが、弁の合わさりが悪くなり逆流する状態を大動脈弁閉鎖不全症といいます。
これらの病気は心不全の原因となり、長期に放置しますと生命にかかわってきます。

自己弁膜を使う大動脈弁形成術

大動脈弁形成術は一般的に大動脈閉鎖不全症に対して行う手術です。

大動脈弁形成術について
  • 大動脈弁狭窄症では、一般的には大動脈弁置換術と大動脈弁形成術が行われる
  • 悪くなった弁を置き換えずに修復する手術。

大動脈弁閉鎖不全症では、一般的な大動脈弁置換術に加え、自己弁膜を修復して逆流を治す大動脈弁形成術を積極的に行っております。

また、大動脈基部の拡大が原因による大動脈閉鎖不全症では自己弁を温存し、大動脈基部を置換するreimplantation法を積極的に行っております。

手術の流れ

手術時間など

手術の時間は、約3~5時間です。

手術後について
  • 1.集中治療室で術後管理

    手術後はそのまま集中治療室で術後管理を行います。
    通常は手術が終わってしばらくの間は人工呼吸器を使って呼吸調節をします。
    麻酔からしっかり目が覚めて、血圧や脈拍が安定し、手術後の出血が多くないことが確認されました場合、管を抜いてご自分で呼吸をしてもらいます。
    翌日からお水を飲み始め、少しずつ食事をすすめていきます。

  • 2.一般病棟へ移動

    数日間の集中治療室での治療の後、一般病棟へ移ります。
    その後も呼吸練習や歩行練習などのリハビリをすすめます。
    術後の検査ですが、定期的に採血、心電図、レントゲン写真を行ないます。

  • 3.退院は約10~14日で

    順調に経過した場合には、術後10~14日で退院可能となります。
    また手術の結果の評価は、心臓超音波検査、カテーテル検査、CT検査などを患者様の状態によって組み合わせて行います。

手術の費用について

おおよその入院費用(入院期間2~3週間)は、約3,500,000~4,000,000円です。
※実際には高額医療制度が適応されます。